火曜日, 7月 17, 2007

タイムスリップ

 後輩に教えてもらったメディアアートの展示を見に、久しぶりに東大本郷に行った。ユビキタス・アートという国際会議[Link]の催しの1つとして開かれたもので、池上さんと渋谷さんの「Taylor Couette Flow」の装置が展示されるというので、それを見に行った。二重円筒に挟まれた流体が流れのパターンを作り出すのだが、内側の円筒の速さによって秩序的な場合やすごく乱れる場合(つまりカオス)がある。その現象を聴覚的に再構成して、アートにしようというのが池上さんたちの試みである(こんな平坦な説明では怒られてしまうだろうが)。常に同じものが再構成されるとは限らず、作者の意図を超え、一過性の現象と鑑賞者との相互作用の中に新しい解釈が宿る。このようなインタラクティブなアートが6点ほど展示されていた。中には、メディア芸術祭で見かけたアートもあった。
 東大本郷を出た時、どうせだから母校の中大理工にも行ってみようとふと思い立ち、てくてく春日通りを北上した。噂には聞いていたが、物理実験をやっていた建物の向こう側に新しい立派な建物が建っていた。何でも情報系の学科が入っているらしい。一階のロビーみたいな所では、学生たちがたむろしてレポートをやっているようだった。昔、ここに何があったのか思い出せない。
 中大を後にして、どうせだからとさらに春日通りを北上して、サークル活動に明け暮れたお茶大まで歩いた。さすがに中には入れなそうなので前を通過するだけだったが、かつて歩いた道を思い出にひたりながら歩いた。サークルのビラを配ったこと、子供会の子どもたちと遊んだこと、しいのみの仲間と楽しい時間を過ごしたこと。
 東大(といっても僕は駒場だが)、中大、お茶大、いろんな思い出の詰まった大学を結ぶ春日通りを散歩しながら、結局、池袋まで歩いた。もう二度とこんなことをする機会はないだろうから、とても貴重な時間だった。そう徒労感の中で思った。そして、八王子の都立大には、こことはまた違った思い出がある。思えば、僕は、お得な学生時代を過ごしたのかもしれない。

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