木曜日, 12月 10, 2009

101 Things I Learned in Architecture School

 12月から3月まで、正式に海外派遣事業の助成が受けられる事になった。大変ありがたい。UCLAでの研究生活もあと1/3を切った。ここ数週間は、論文に載せる4つの結果についてあれこれと悩んでいた。追加の計算と確認を重ねること多数、ようやく4つのうち3つが唯1つのストーリーに向けてうまく調和した。点と線が説得力のある形で結びついた。しかし、最後のワンピースがうまくハマらない。僕の中でしっくりこない。理由を探す旅なう、である。 そんな旅の途中、LACMA(ロサンゼルス郡美術館)で買った本「101 Things I Learned in Architecture School」に載っていた1つの教訓に目が止まり、はっとした。こう書かれている。
If you can't explain your ideas to your grandmother in terms that she understands, you don't know your subject well enough.(おばあちゃんにもわかるような言葉であなたのアイデアを説明することができなければ、あなたは自分の題材をちゃんとわかっていないのです。)
 まったくその通りだ。複雑で多様な現象だからこそ、説明原理は単純明快でなくては。「研究者は(自分の)論文書きに忙しくて、(他人の)論文を読む暇もない」などと言われるが、あながち冗談ではない。日々大量生産される論文の中で、「おばあちゃんにもわかる」ぐらいによく書かれたものは少ない。心に留めておくべき言葉だ。この本にはいろいろなヒントが詰まっています。

追伸:翻訳がありました(建築デザイン101のアイデア)。

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