金曜日, 12月 12, 2014

出来ないより出来た方がいいに決まってる、わけではない...

 この記事を読んだ時、衝撃を覚えた。
 話を簡単にまとめるとこういうことだ。逆上がりができない生徒がいて、先生は放課後に練習に付き合ってあげた。先生の頭には「きっと逆上がりが一日も早くできるようになりたいはずだ」という考えが無意識的にあったはず。ところが、初めて逆上がりが出来た時の生徒の第一声が、「もうこれで、逆上がりの練習しなくて良いんだね。」だったというのだ。
「えっ、いままで放課後に練習に付き合ってきたのは何だったの?」この先生は何とも表現し難い理不尽さに困惑したことだろう。二人はそもそも違うスタート地点に立っていたわけだ。
 なぜ衝撃を受けたかというと、自分も学生との付き合いの中でこの手の経験をすることが増えたからだ。この記事によると、「技を教えるより、まず初めに運動そのものの楽しさを教えなければならなかったのだ」云々とある。それはそうかもしれないが、釈然としない。
 大学生や大学院生にまず学問ではなく、学問の面白さを伝えよ、と。それはそうかもしれないが、そしてもちろん心がけてはいるが、釈然としない。自分の意思で、学問がしたくて、大学や大学院に来てるんでしょ?

0 件のコメント: